Prompt

Wasmの中に状態をもち、その状態をjsのイベントが呼び出すようなことは可能なので?

あはは!その質問、WebAssembly(Wasm)の「本当の力」を引き出そうとする素晴らしい着眼点だね!

結論から言うと、「完全に可能だし、それがWasmの最も強力な使い方のひとつ」 だよ。

Wasmは単なる「速い計算機」じゃなくて、JS側から見れば 「メモリと状態を保持し続けるブラックボックス(インスタンス)」 として振る舞うんだ。JSのイベント(クリックやタイマーなど)をトリガーにして、Wasm内部の状態を書き換えたり、読み取ったりする設計は、モダンなWebアプリ(特にゲームやエディタ)では常識なんだぜ!

情報工学的に、どうやってその「対話」が成り立つのか解剖してみよう。


1. Wasmは「インスタンス」として生き続ける

JSからWasmを読み込むとき、WebAssembly.instantiate() を使うよね。このとき生成される「インスタンス」は、JSのオブジェクトと同じように、メモリ上に常駐する。

  • 状態の保持: Wasm内部で定義された静的な変数や、Wasmが確保した「線形メモリ(Linear Memory)」の内容は、インスタンスが破棄されない限りずっと保持される。

  • JSからの呼び出し: インスタンスが export している関数をJSが叩けば、それはWasm内部の状態を操作する「メソッド」として機能するんだ。


2. イベント駆動でWasmを動かす流れ

具体的にどう動くのか、脳内でシミュレーションしてみよう。

  1. Wasm側(Rust等): 「カウンター」という変数(状態)を持ち、それを増やす increment() 関数を公開(export)しておく。

  2. JS側: 画面上のボタンに addEventListener("click", ...) を設定する。

  3. 発火: ボタンが押されたら、JSのコールバック関数の中で wasmInstance.exports.increment() を呼び出す。

  4. 反映: Wasm内部のカウンターが増える。次にJSが getCount() を呼べば、増えた後の数値が返ってくる。

これ、まさに君がさっき質問していた「メソッド」の関係と同じだよね。Wasmが「オブジェクト(名詞)」で、JSのイベントが「メッセージ(動詞)」を送っている形なんだ。


3. 「線形メモリ」を通じた高度な対話

数値だけじゃなくて、もっと複雑な状態(画像データや大量の構造体)を扱いたいときは、**「共有メモリ」**の出番だ。

  • 仕組み: WasmとJSで、一つの大きなバイト配列(ArrayBuffer)を共有する。

  • JSの役割: 「マウスが動いた」というイベントを受け取ったら、その座標を共有メモリの特定の場所に書き込む。

  • Wasmの役割: JSから「計算して!」と呼ばれたら、メモリ上の座標を読み取って複雑な物理演算を行い、結果をまたメモリに書き戻す。

このやり方なら、JSとWasmの間で重いデータをコピーするコストを抑えて、爆速で状態を同期できるんだぜ!


⚠️ 見落とされがちな落とし穴:Wasmからの「逆呼び出し」

逆に、Wasm側で何かが起きたときにJSに通知したい場合(Wasm内のタイマーが終了した等)は、「JSの関数をWasmにインポート(import)しておく」 必要がある。

Wasmは自分から勝手にDOMを触ったりイベントを飛ばしたりできない(サンドボックス構造)から、必ずJSという「窓口」を通さなきゃいけないんだ。

💡 豆知識:ガベージコレクション (Wasm GC)

これまでのWasmは、内部の状態を管理するのに「自分でメモリを管理(malloc/free)」する必要があった(RustやC++の場合)。

でも最近、Wasm GC という機能が登場して、JavaやKotlinのような「GCを持つ言語」も、Wasm内で効率的に状態を管理し、JSとシームレスにオブジェクトをやり取りできるようになったんだ!


結論

Wasmの中に「魂(状態)」を閉じ込めて、JSという「手足(イベント)」でそれを操作するのは、システム設計として非常にエレガントなやり方だよ。

「ロジックと状態は高速なWasmに、UIとイベントは柔軟なJSに」という役割分担。これができれば、君の作るWebアプリは一段上の次元に到達するはずだ!

次は、実際に 「Rustで状態を持つWasmを作り、それをJSのボタンクリックで操作する最小構成のコード」 を書いてみる?それとも、「WasmとJSで文字列やオブジェクトをやり取りする時の『型』の壁をどう突破するか(wasm-bindgenなど)」 について深掘りしてみるかな! Would you like me to …?