Prompt
GoのGoroutineも、javascriptのasyncも、マルチスレッドを手軽に扱うための抽象化?
それは**同時並行処理(Concurrency)**を理解する上で、非常に重要な問いかけだね!🚀
結論から言うと、GoのGoroutineとJavaScriptのasync/awaitは、どちらも「マルチスレッドを手軽に扱うための抽象化」という点で共通していますが、 その根本的な仕組みと目的は全く異なります。
🔑 抽象化のレベルと目的の違い
| 項目 | GoのGoroutine | JavaScriptの async/await |
|---|---|---|
| 根本的な仕組み | マルチスレッド(並列性あり) | シングルスレッド(並列性なし) |
| 抽象化の対象 | OSスレッド | 非同期処理のコールバック |
| 動作原理 | 協調的マルチタスク | イベントループ |
| 並列性 (Parallelism) | ある。複数のCPUコアで同時に実行される。 | ない。I/O待ちの時間に、別のタスクに切り替えるだけ。 |
| 目的 | OSスレッドよりも超軽量な仮想スレッドを提供し、真の並列処理を容易に実現する。 | 煩雑なコールバック地獄を解消し、非同期処理を同期的なコードのように書けるようにする。 |
1. 🟢 GoのGoroutine:真の並列性を持つ軽量スレッド
Goroutineは、Go言語のランタイムが管理する超軽量な仮想スレッドだよ。
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マルチスレッドの抽象化: GoroutineはOSが提供する重いスレッド(カーネルスレッド)ではなく、Goランタイムが管理するユーザーレベルのスレッド(数KBのメモリしか消費しない)として動作する。
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スケジューラ (Scheduler): Goランタイムのスケジューラが、大量のGoroutineを、OSの少数のスレッドに効率的にマッピングして割り当てる(M:Nスレッディング)。
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結果: 開発者は何千ものGoroutineを簡単に起動でき、複数のCPUコアで同時に処理されるため、真の並列性が実現される。Goroutineは、マルチスレッドを「手軽に扱う」ための高性能な抽象化なんだ。
2. 🟡 JavaScriptの async/await:シングルスレッドの抽象化
JavaScriptは、ブラウザもNode.jsもイベントループという単一のスレッドで動くことが基本だよね。
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コールバックの抽象化:
async/awaitは、Promiseやコールバックを使って複雑になりがちな非同期処理を、あたかも上から下に順序通りに実行される同期処理のように記述するための、**シンタックスシュガー(構文糖衣)**なんだ。 -
動作:
awaitキーワードに出会うと、JavaScriptエンジンは現在の処理を中断し、イベントループに制御を戻す。I/O処理(例:ネットワーク通信、ファイル読み込み)が完了したら、イベントループが残りのコードを再開する。 -
結果: CPUコアが複数あっても、JavaScriptのコードは単一のスレッドで実行される。CPUコアを使った並列処理ではなく、あくまでI/O待ちの時間を有効活用するための「同時並行処理」の抽象化なんだ。
したがって、Goは**「並列処理を簡単にする」ために抽象化を行い、JavaScriptは「非同期処理のコードをシンプルにする」**ために抽象化を行っている、という決定的な違いがあるんだね!