Question
5度はともかくルートを省いてしまったらそれはもう別のコードではない?
3度5度やそれ以降のテンションの響きがルートの音をボンヤリ想起させるって理屈なんだろうけど、ほんとに?という気持ちがある
まずジャズに限ってお話しします!
コードの構成音は厳密じゃなくてよくて
なんとなく機能というかスケールが正しければそれでいい雰囲気があります
で、ジャズにはツーファイブワンとかの定石な進行があり、そのコードの機能が変わってなければいいんです
(つづきます)
例えば、
D, F, A
Db, F, Cb ⇐
C, E, G, C
こんなコードを弾いたら、耳はツーファイブワンだって解釈します。
それは違うコードじゃんって言われたら、それはそうなんですが、
ジャズではコードを勝手に解釈して魔改造することは茶飯事なので、これでいいんです。
(つづきます)
でこれをジャズ用語でルートレスボイシングといいます。
ルールは3度(F)7度(Cb⦅B⦆)はそのままにすることです。
まさにそれがコードの機能、ドミナントすなわちGを想起させる音なので!
次にジャズでない目線からお話しすると、
まさにMissing Fundamentalっていう現象があります
(つづきます)
≪倍音の事前知識が必要です≫
これは基音が実際に鳴っていなくとも、その倍音が鳴っていれば基音が鳴っていると錯聴する現象です。
とても低い33Hzとかの正弦波を鳴らしてもほとんど聞き分けられないのに、同じ周波数の矩形波や鋸波なら聞き分けられる現象がこれです。
(つづきます)
その理由は正弦波は倍音成分を含まないのに対し矩形波や鋸波は1/nの振幅の倍音を持つからです。
まあそれはそれとして、この現象を実際にコードで再現すればいいのです。
というわけでCの倍音列をCを除いて鳴らしてみましょう
(つづきます)
Cを除いたのCの倍音列は、
[G, E, G, Bb, D, E, F#, G]
で、これを鳴らします…
…すると、C音は聞こえてきません!!!
というわけでこの話は茶番で終わりました。
実際、この現象は楽器で再現できるものではありません。ププーッ
(つづきます)
結果として、ルート音がボンヤリ想起されるというのは科学的に説明できるものでもなく、単に経験則の側面が強いです
それでも機能さえ変化しなければ、ルートを省いてもコードが破綻することはないんです。
私、よく話が長いって言われます。この長さは原稿用紙3枚分です。すまんせん。
(おわります)
(もしくはあとちょっとだけつづきます)
ドミナントではルートがなくてもドミナントに聞こえることも多いですが、トニックはちょっと厳しいです。
それでも、頑張ればトニックっぽい音に聞こえます。
例えば、
Fm -> C omit8