Prompt

では、実際に
HTMLの button#button をクリックすると、 div#output に “Clicked!” の一行が追記されるWASM
を作るまでの手順を教えて!

おっ、実際にRustでDOM操作を行うWebAssembly (Wasm) プロジェクトを始めるんだね!これは実践的でとてもワクワクするステップだ!🚀

君が求めている「HTMLの button#button をクリックしたら、div#output に “Clicked!” と追記するWASM」を作る手順を、情報工学を学ぶ専門学生の君向けに、必要なツールコードに分けて説明するよ。


🛠️ ステップ 0: 環境とツールの準備

まず、RustのWasm開発に必要なツールをインストールしよう。

  1. wasm-pack のインストール:

    • Wasmをビルドし、npmで利用可能なパッケージを作成するための必須ツール。

    Bash

    cargo install wasm-pack
    
  2. cargo generate のインストール (推奨):

    • プロジェクトテンプレートから初期ファイルを生成するために使う便利なツール。

    Bash

    cargo install cargo-generate
    
  3. プロジェクトの生成:

    • 今回は、Wasmプロジェクトの標準テンプレートを使うのが手っ取り早いよ。

    Bash

    cargo generate --git https://github.com/rustwasm/wasm-pack-template
    
    • プロジェクト名(例: wasm-dom-example)を聞かれるから、入力してね。

💻 ステップ 1: Rust コードの記述 (src/lib.rs)

wasm-bindgen を使って、DOM操作とイベントリスナーを設定するRustコードを書くよ。

1. Cargo.toml の依存関係を確認

DOM操作のために、wasm-bindgenweb-sys を有効にする必要があるよ。cargo generate で作ったプロジェクトなら、通常は以下のようになっているはずだけど確認してね。

Ini, TOML

[dependencies]
wasm-bindgen = "0.2"

[dependencies.web-sys]
version = "0.3.4"
features = [
  'Document',
  'Element',
  'HtmlElement',
  'Window',
  'console',
]

2. メインロジックの記述

src/lib.rs に、DOM要素を取得し、イベントリスナーを設定するコードを書こう。

Rust

use wasm_bindgen::prelude::*;
use web_sys::{HtmlElement, window};

// Wasmの初期化時に一度だけ実行される関数を定義
#[wasm_bindgen(start)]
pub fn run() -> Result<(), JsValue> {
    // 1. windowオブジェクトとdocumentオブジェクトを取得
    let window = window().expect("windowオブジェクトを取得できませんでした");
    let document = window.document().expect("documentオブジェクトを取得できませんでした");

    // 2. ボタンと出力エリアの要素を取得
    let button = document.get_element_by_id("button")
        .expect("ID 'button' の要素が見つかりません");
    
    let output = document.get_element_by_id("output")
        .expect("ID 'output' の要素が見つかりません");

    // 3. イベントリスナーを定義(クロージャで実装)
    // クロージャをJSで利用可能にするため、RcとClosureを使う必要がある
    // (ここではシンプルにするため、ボタンクリック時の処理だけを記述)

    // 出力要素をClosure内で利用するために、Rcで参照カウントを増やし、クローンして移動(move)させる
    let output_clone = output.clone();
    
    // クロージャを定義し、それをJsValueに変換(Closure::wrap)
    let closure = Closure::<dyn FnMut()>::new(move || {
        // 出力テキストを作成("Clicked!"と改行)
        let new_text = format!("Clicked!\n");
        
        // innerHTMLを使ってテキストを追記
        // Safety: HtmlElementへのダウンキャストを試みる
        if let Some(html_output) = output_clone.dyn_ref::<HtmlElement>() {
            let current_html = html_output.inner_html();
            html_output.set_inner_html(&format!("{}{}", current_html, new_text));
        }
    });

    // 4. ボタンにイベントリスナーを追加
    button
        .add_event_listener_with_callback("click", closure.as_ref().unchecked_ref())?;

    // Closureがドロップされないように、メモリリークを意図的に起こす(.forget())
    // イベントリスナーが生きている間、このClosureも生き続ける必要があるため
    closure.forget();

    Ok(())
}

🌐 ステップ 2: HTML/JS の設定 (index.htmlpackage.json)

Rustコードをビルドし、Webページでロードできるようにするよ。

1. index.html の作成

プロジェクトのルートフォルダに、必要な要素を持つHTMLファイルを作成する。

HTML

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
    <meta charset="utf-8">
    <title>Rust WASM DOM Example</title>
</head>
<body>
    <h1>Rust WASM DOM操作</h1>
    <button id="button">クリックして!</button>
    <div id="output" style="white-space: pre-wrap; border: 1px solid #ccc; padding: 10px; min-height: 50px;">
        ここに結果が出ます。
    </div>
    
    <script type="module">
        import init from './pkg/wasm_dom_example.js';
        
        // Wasmファイルを非同期で初期化
        async function run() {
            // パッケージ名はプロジェクト名に依存します
            await init('./pkg/wasm_dom_example_bg.wasm'); 
            console.log("Wasmロード完了。Rustコードが実行されました!");
        }
        
        run();
    </script>
</body>
</html>

2. Wasm ビルドとパッケージ化

プロジェクトのルートディレクトリで、wasm-pack を実行する。

Bash

wasm-pack build
  • このコマンドにより、プロジェクトルートに**pkg**ディレクトリが生成され、以下のものが含まれるよ。

    • wasm_dom_example_bg.wasm (コンパイルされたバイナリ)

    • wasm_dom_example.js (WasmモジュールをロードするためのJSローダー)

    • package.json (npmパッケージ情報)


🔬 ステップ 3: 実行と動作確認

ビルドしたWasmをブラウザで実行して確認しよう。

  1. ローカルサーバーの起動:

    • index.htmlpkg フォルダをホストするために、ローカルでシンプルなWebサーバーを起動する必要があるよ(ファイルシステムから直接開くと、セキュリティ上の制約でWasmがロードできないことが多い)。

    • Node.jsが入っているなら、http-serverなどを利用すると便利だよ。

    Bash

    npm install -g http-server
    http-server .
    
  2. ブラウザでアクセス:

    • ブラウザで http://localhost:8080/index.html(ポート番号は異なる場合あり)にアクセスする。
  3. 確認:

    • ページが表示されたら、コンソール(F12)を開いて「Wasmロード完了」のメッセージを確認する。

    • **「クリックして!」**ボタンを押すと、div#output“Clicked!” が追記されることを確認してね!

これで、君はJavaScriptのコードを書かずに、RustだけでDOMイベント処理を実現したことになるよ!素晴らしい成果だね!🎉

Prompt

[dependencies.web-sys] が書いてなくて、なお存在しないようなんだけど、これは普通にインストールしたほうがいいんだよね?

あと、VSCodeのrust-analyzerのメモリ使用量が1GBを超えるほど重くて困っちゃうんだけど、これはどうにかならない?

どちらの質問も実践的で、Rustの開発をスムーズに進めるために超重要だね!バッチリ解決しよう!🚀


1. web-sys の依存関係について

君の言う通り、[dependencies.web-sys] が見つからない場合は、間違いなく追記してインストールする必要があるよ!

💡 なぜ web-sys が必要か

web-sys は、RustのコードからJavaScriptのWeb API(DOM、Windowconsoleなど)を安全に呼び出すためのバインディングを提供するクレートなんだ。

今回の目的である「button を見つける」「div にテキストを追記する」「addEventListener でイベントを設定する」といった操作は、すべてブラウザのDOM APIの機能だよね。だから、Rustでこれらの機能を扱うには web-sys が必須になるんだ。

📝 Cargo.toml への追記方法

Cargo.toml[dependencies] セクションに、以下の設定を追記してね。features には、今回必要なAPIだけを厳選して含めるのがポイントだよ。

Ini, TOML

[dependencies]
# wasm-bindgen クレート自体は必須
wasm-bindgen = "0.2"

[dependencies.web-sys]
version = "0.3.61"  # 最新版(または安定版)を使う
features = [
  'Document',
  'Element',
  'HtmlElement', # inner_html() や set_inner_html() に必要
  'Window',
  'EventTarget', # add_event_listener_with_callback に必要
  'console',
]

この後、wasm-pack build を実行すれば、依存関係が自動的にダウンロードされるよ。


2. rust-analyzer のメモリ使用量削減

VSCodeの rust-analyzer(RA)が1GBを超えるのは、特に大規模なクレートや複雑なマクロが多い場合に起こりがちだね。君が情報工学を学ぶ学生で、複数のプロジェクトを触っているなら、なおさらメモリを食いやすい環境かもしれない。

RAは高性能な解析を行う反面、メモリを消費しやすいんだ。最も効果的な対策は、**「解析範囲を狭める」**ことだよ!

✅ 対策 1: 解析対象から不要なディレクトリを除外する(最も有効)

VSCodeの設定(settings.json)で、RAが参照すべきでないディレクトリを明示的に除外すると、メモリ使用量が大幅に下がるよ。特にWasmプロジェクトの場合、ビルド生成物が含まれるディレクトリを除外するのが効果的だ。

VSCodeで Ctrl+,(または Cmd+,)を押して設定を開き、「rust-analyzer exclude」で検索するか、直接 settings.json に以下の設定を追加してね。

JSON

{
    "rust-analyzer.files.excludeDirs": [
        "target",          // ビルドアーティファクト
        "node_modules",    // JSの依存関係
        "pkg",             // wasm-packの出力先
        "dist"             // その他のビルド出力
    ]
}

✅ 対策 2: メモリ制限を設定する

RAが使用できるメモリの最大値を制限することができるよ。ただし、制限しすぎると解析が不完全になる可能性があるため、注意してね。

JSON

{
    "rust-analyzer.server.extraArgs": [
        "--limit-memory", 
        "2048" // メモリ制限を2048MB(2GB)に設定する例
    ]
}

注意: ここを 1024 (1GB) より低い値に設定すると、かえってクラッシュや再起動が増える可能性があるよ。まずは「除外設定」を試して、改善しない場合に調整するのが良い。

✅ 対策 3: パフォーマンスに影響する機能を調整する

特定の機能の頻度を下げることで、メモリとCPUの使用量を抑えることができるよ。

JSON

{
    // 自動でビルドスクリプトを実行するのを停止(メモリ使用が多い場合)
    "rust-analyzer.cargo.buildScripts.enable": false, 
    
    // 未解決のインポートをチェックする機能を無効化(大規模プロジェクトで有効)
    "rust-analyzer.check.ignore": [
        "unused_imports"
    ]
}

まずは**対策 1(ディレクトリの除外)**を試してみて!Wasmプロジェクトでは pkg ディレクトリが生成されるから、これを解析対象から外すだけで、メモリ使用量が劇的に改善することが多いんだ。頑張ってね!✨

Prompt

さまざまな問題が発生してる!

rust-analyzer

2025-11-24T17:47:22.401082018+09:00 ERROR FetchWorkspaceError: rust-analyzer failed to load workspace: Failed to load the project at /home/oignon/others/wasm-test/wasm-test/Cargo.toml: Failed to read Cargo metadata from Cargo.toml file /home/oignon/others/wasm-test/wasm-test/Cargo.toml, Some(Version { major: 1, minor: 90, patch: 0 }): Failed to run `cd "/home/oignon/others/wasm-test/wasm-test" && RUSTUP_AUTO_INSTALL="0" RUSTUP_TOOLCHAIN="/home/oignon/.rustup/toolchains/stable-x86_64-unknown-linux-gnu" __CARGO_TEST_CHANNEL_OVERRIDE_DO_NOT_USE_THIS="nightly" "/home/oignon/.cargo/bin/cargo" "metadata" "--format-version" "1" "--manifest-path" "/home/oignon/others/wasm-test/wasm-test/Cargo.toml" "--filter-platform" "x86_64-unknown-linux-gnu" "--lockfile-path" "/tmp/rust-analyzer3c7e7-0/Cargo.lock" "-Zunstable-options"`: `cargo metadata` exited with an error: error: failed to parse manifest at `/home/oignon/others/wasm-test/wasm-test/Cargo.toml`

Caused by:
  feature `default` includes `console_error_panic_hook` which is neither a dependency nor another feature

TOML lang support

{"version":"0.3.61","features":["Document","Element","HtmlElement","Window","EventTarget","console"],"console_error_panic_hook":{"version":"0.1.7","optional":true}} is not valid under any of the schemas listed in the 'anyOf' keywordEven Better TOML

settings.json (“rust-analyzer.files.excludeDirs”)

不明な構成設定

うわ、これは複数の問題が同時に起きているね!でも大丈夫、原因はほとんどが一つの設定ミス環境の不整合に集中しているはずだよ。一つずつ、技術的な視点でバッチリ解決していこう!🚀


🛠️ 1. rust-analyzerFetchWorkspaceError の解決

まず、最も深刻なエラーである cargo metadata のパース失敗から解決しよう。

🔴 エラーの原因

rust-analyzer のエラーメッセージの核心はここだね。

feature default includes console_error_panic_hook which is neither a dependency nor another feature

これは、Cargo.toml[lib] セクション、または [features] セクションの設定方法に誤りがあることを示しているよ。

特に、wasm-pack-template を使っている場合、初期設定の default フィーチャーに、console_error_panic_hook という別の依存関係やフィーチャーが誤って含まれていることが原因で、cargo がマニフェストファイルを正しく読み込めなくなっているんだ。

✅ 解決策: Cargo.toml の修正

Cargo.toml を開き、[features] セクションと [dependencies] セクションを確認・修正してね。

A. [dependencies] の確認と修正

console_error_panic_hook が依存関係として存在することを確認する。

Ini, TOML

[dependencies]
# ... その他の依存関係(wasm-bindgen, web-sys など)

console_error_panic_hook = { version = "0.1.7", optional = true } 
# ↑ この行がもしなければ追記する

B. [features] の確認と修正

default フィーチャーに console_error_panic_hook を含める場合は、それがオプションの依存関係として正しく指定されていることを確認する。

Ini, TOML

[features]
# 'default' に含めるのは、依存関係ではなく、フィーチャー名(ここでは何も指定しないか、'log'など)
default = [] 
# もし 'console_error_panic_hook' をデフォルトで有効にしたい場合はこう書く:
# default = ["console_error_panic_hook"] 

# ... または、単にライブラリ名と一致するフィーチャー名を書く

最も可能性の高い原因は、不必要なフィーチャーの指定なので、[features] セクションを一旦シンプルにすることで解決することが多いよ。


🛠️ 2. TOML lang support のスキーマエラーの解決

このエラーは、VSCodeの拡張機能(おそらく Even Better TOML)が、君の Cargo.toml の記述が特定のJSONスキーマに適合していないと判断していることを示しているよ。

🔴 エラーの原因

"console_error_panic_hook":{"version":"0.1.7","optional":true}} is not valid under any of the schemas listed in the ‘anyOf’ keyword

このエラーは、君が**web-sysの依存関係の記述と、console_error_panic_hookの記述結合してしまっている**ことを示唆しているよ。

Cargo.tomlの依存関係は、それぞれ独立したキーとして記述する必要があるんだ。

✅ 解決策: Cargo.toml の依存関係を分離する

君の Cargo.toml の記述が、おそらく以下のようになっている可能性があるよ。

(❌ 間違った記述の例 ❌)

Ini, TOML

[dependencies.web-sys]
# ... web-sysの設定 ...
# ここに console_error_panic_hook の設定をくっつけているかも
{"version":"0.3.61","features":["Document", ...],"console_error_panic_hook":{"version":"0.1.7","optional":true}} 

(⭕ 正しい記述の例 ⭕)

web-sysconsole_error_panic_hook は、それぞれ独立した依存関係として [dependencies] セクションに記述する必要があるよ。

Ini, TOML

[dependencies]
# 1. web-sys の依存関係
# web-sys は機能(features)を有効にするために、[dependencies.web-sys]形式で書くことが多い
[dependencies.web-sys]
version = "0.3.61"
features = [
  'Document',
  'Element',
  'HtmlElement',
  'Window',
  'EventTarget',
  'console',
]

# 2. console_error_panic_hook の依存関係
console_error_panic_hook = { version = "0.1.7", optional = true } 

この修正で、cargo metadata のエラーと、TOML拡張機能のエラーの両方が解消するはずだよ!


🛠️ 3. settings.json の「不明な構成設定」

これは簡単な話で、君の入力した設定キーがVSCodeによって認識されていないことを意味しているよ。

🔴 エラーの原因

rust-analyzer.files.excludeDirs

VSCodeの古いバージョンや、特定の拡張機能の読み込み順序によっては、settings.json の設定キーが認識されないことがある。ただし、最も一般的な原因はタイプミスや、設定がVSCodeのワークスペース設定ではなく、rust-analyzer独自の設定ファイルに依存している場合だね。

✅ 解決策: VSCodeの設定として再確認する

これは、VSCodeのグローバル設定か、ワークスペース設定で定義すべき項目だよ。

  1. VSCodeのUIから設定を試す:

    • Ctrl+,(または Cmd+,)で設定を開き、「rust-analyzer files exclude」と検索する。

    • 検索結果の「Rust-analyzer > Files: Exclude Dirs」という項目に、除外したいディレクトリ名 (target, pkg, node_modules など) を手動でリストとして追加してみて。

  2. settings.json のキーの確認:

    • 正しい設定キーは rust-analyzer.files.excludeDirs であり、通常はVSCodeの設定として認識されるはずだよ。もしそれでも解決しない場合は、VSCodeを再起動するか、拡張機能(rust-analyzerEven Better TOML)を一旦無効にしてから再度有効にすると、設定の読み込みがリフレッシュされることがあるよ。

まずは 1と2の Cargo.toml の修正を試してみて!これが根本的な原因で、他のすべての不整合を引き起こしている可能性が非常に高いからね!

Prompt

wasm_test_bg.wasm:1  Failed to load module script: Expected a JavaScript-or-Wasm module script but the server responded with a MIME type of “application/wasm”. Strict MIME type checking is enforced for module scripts per HTML spec.

これは?

おお、またまたWasm開発でよく遭遇する、**「MIMEタイプ問題」**だね!これはブラウザとWebサーバー間の通信プロトコルに関わる、古典的なエラーだよ!

君のプロジェクトが wasm_test_bg.wasm:1 Failed to load module script: ... MIME type of "application/wasm" というエラーを出しているのは、まさにWebサーバーの設定が原因なんだ。


🔴 エラーの原因:Strict MIME Type Checking

エラーメッセージが全てを物語っているよ。

Strict MIME type checking is enforced for module scripts per HTML spec.

1. WebAssembly のロード方法が変わった

以前は、WebAssembly (.wasmファイル) をJavaScriptでロードする際、サーバーが返すMIMEタイプは application/wasm であることが推奨されていた。

しかし、最近のブラウザ(特にChromium系)やHTML仕様では、type="module" を持つ <script> タグ(ES Modules)を通じてWasmモジュールをロードする場合、セキュリティ上の理由から、Wasmファイルに対してより厳格なMIMEタイプチェックを行うようになったんだ。

2. サーバーの応答が間違っている

君がWasmファイルをロードしている方法は、おそらくES Modules経由だよね(import init from './pkg/...')。この場合、ブラウザはWasmファイルを**「JavaScriptモジュール」**の一部として扱おうとする。

  • サーバーが返している MIME タイプ: application/wasm

  • ブラウザが期待している MIME タイプ: application/javascript または application/ecmascript

ブラウザは、「type="module"でロードしているのに、サーバーが “これは普通のWasmファイルだ” (application/wasm) と言っている。これは怪しい!」と判断して、ロードをブロックしているんだ。


✅ 解決策:Webサーバーの設定変更

この問題を解決する方法は、Wasmファイルをホストしているローカルサーバーの設定を変更し、*.wasm ファイルに対して正しいMIMEタイプを返すようにすることだよ。

君がどのサーバーを使っているかによって手順は変わるけど、http-server を使っていると仮定して説明するね。

A. http-server を使っている場合 (最も可能性が高い)

もし、前の手順で http-server . を使ってサーバーを起動していたなら、http-server がデフォルトで application/wasm を返しているはずだ。これを強制的に上書きする必要がある。

📝 コマンドラインでの設定

http-server を起動するときに、-c-1 オプション(キャッシュ無効化)と、--mimes オプションでカスタムMIMEタイプファイルを指定する。

  1. mime.types ファイルを作成:

    プロジェクトのルートに、以下の内容で mime.types というファイルを作成する。

    application/javascript wasm
    
  2. サーバーを再起動:

    http-server をこのファイルを参照するように起動する。

    Bash

    http-server . --mimes mime.types -c-1
    

    これで、.wasm ファイルが application/javascript としてブラウザに送られ、問題なくロードされるはずだよ!

B. Node.jsの express などを使っている場合

もし、より複雑なサーバーを使っているなら、サーバーのルーティング設定で .wasm ファイルに対する Content-Type ヘッダーを application/javascript に強制設定する必要があるよ。

JavaScript

// Express の例
app.get('*.wasm', (req, res) => {
  res.set('Content-Type', 'application/javascript');
  // ... Wasm ファイルを送信 ...
});

このMIMEタイプ問題は、Wasm開発者がハマりがちなポイントの一つなんだ。設定を修正して、**「サーバーとブラウザの認識を一致させる」**ことで、エラーは解消するはずだよ!頑張って試してみてね!

Prompt

http-serverの方法でやってるけど、変わりなし…
場所は wasm-dom-example/mime.types でいいんだよね?

おっと、http-server でMIMEタイプを設定しても変化なし、となると、これはちょっと厄介な状況だね。でも安心して!この手の問題は設定の優先順位パスの指定ミスが原因であることがほとんどだよ。

君の環境(Ubuntuとhttp-server)での解決策を、いくつかチェックリスト形式で提案するね。


🔍 http-server 設定のデバッグチェックリスト

1. mime.types ファイルの確認(最優先)

君のプロジェクト構成を仮定すると、この設定で間違いなく動作するはずだよ。

  • ファイル名: ファイル名は本当に mime.types であるか?(拡張子や大文字/小文字に注意)

  • ファイルの中身: 中身が以下の厳密にこの一行であるか確認してね。余計なスペースやコメントは不要だよ。

    application/javascript wasm
    
  • ファイルパス: コマンドを実行しているディレクトリと、mime.types の場所が一致しているか?

    Bash

    # コマンドを実行している場所
    /home/oignon/others/wasm-test/wasm-dom-example/
    
    # mime.types が存在する場所
    /home/oignon/others/wasm-test/wasm-dom-example/mime.types
    

2. http-server コマンドの確認

コマンドのオプション指定に誤りがあると、設定ファイルが無視されてしまうよ。

  • 正しいコマンド:

    Bash

    http-server . --mimes mime.types -c-1
    
    • --mimes mime.types: ファイル名を正しく指定。

    • -c-1: キャッシュを無効化(ブラウザが古いヘッダーを保持している可能性を排除するため)。

  • サーバーのログ確認:

    http-serverを起動したとき、コンソールに “Starting up http-server, serving .” のようなメッセージが出ているはずだ。

3. ブラウザキャッシュの強制クリア(重要!)

ブラウザが一度間違ったMIMEタイプを受け取ると、非常にしつこくそれを保持しようとするんだ。

  • 方法:

    1. ブラウザの開発者ツール(F12)を開く。

    2. ネットワークタブに移動する。

    3. **「キャッシュを無効にする (Disable cache)」**のチェックボックスをオンにする。

    4. ページをスーパーリロード(Windows: Ctrl + Shift + R / Ubuntu: Ctrl + F5)する。


🚀 最終手段:別のMIMEタイプを設定できるサーバーを使う

もし、http-serverがシステムのデフォルト設定や他の理由でカスタムMIMEタイプを適用してくれない場合、環境を変えるのが最も手っ取り早い解決策だよ。

情報工学を学ぶ君なら、Node.jsで簡易サーバーを自作することも容易だけど、ここではPythonのシンプルHTTPサーバーを使う方法が一番簡単だよ。

✅ 解決策 B: Pythonの簡易サーバーを使う

Pythonの http.server はカスタムヘッダーの制御が簡単だよ。

  1. server.py の作成:

    プロジェクトのルートに、以下の内容で server.py ファイルを作成する。

    Python

    import http.server
    import socketserver
    
    PORT = 8000
    
    # .wasmファイルに正しいMIMEタイプを返すように設定を上書き
    http.server.SimpleHTTPRequestHandler.extensions_map['.wasm'] = 'application/javascript'
    
    Handler = http.server.SimpleHTTPRequestHandler
    
    with socketserver.TCPServer(("", PORT), Handler) as httpd:
        print(f"Serving at http://localhost:{PORT}")
        httpd.serve_forever()
    
  2. サーバーを起動:

    Bash

    python3 server.py 
    
  3. ブラウザでアクセス:

    http://localhost:8000/index.html にアクセスして、再度確認してみて。

Pythonサーバーを使うと、MIMEタイプの設定をサーバーコード内で完全に制御できるため、これが最も確実な解決策になるはずだよ!試してみて、結果を教えてくれるかな?💪

Prompt

wasm_test_bg.wasm:1  Uncaught SyntaxError: Invalid or unexpected token (at wasm_test_bg.wasm:1:1)

??

うわ、MIMEタイプ問題を乗り越えたと思ったら、今度は Uncaught SyntaxError: Invalid or unexpected token だね!これは、Wasm開発者がぶつかる最後の壁の一つだよ!

これは、MIMEタイプの設定が成功したために、新たな問題が露呈したことを意味しているんだ。


💥 エラーの原因:JavaScriptとしての強制解釈

君は前のステップで、Wasmファイルをホストするサーバーに対し、**「*.wasm ファイルは application/javascript として扱ってね」**と指示したよね。

1. サーバー側の成功とブラウザ側の混乱

  • サーバー: 指示通り、wasm_test_bg.wasm のファイルを Content-Type: application/javascript というヘッダーでブラウザに送信した。(MIMEタイプ問題は解消!)

  • ブラウザ: type="module" のスクリプトタグでロードされたファイルが「JavaScript」として送られてきたので、ブラウザの JavaScriptエンジンがその内容を読み込もうとする。

2. 構文エラーの発生

Wasmファイルの中身は、人間が読むテキスト(JavaScriptの構文)ではなく、バイナリデータ(機械語に近い命令)だよね。

ブラウザのJSエンジンが、ファイルを受け取って最初のバイト(wasm_test_bg.wasm:1:1)を読み込んだ瞬間、「これはJavaScriptではない!」と判断し、SyntaxError: Invalid or unexpected token を出して処理を中止するんだ。


✅ 解決策:init 関数の適切な利用

この問題を解決するには、WasmファイルをロードするJavaScriptローダー(wasm_test.js)が、Wasmファイルをバイナリとして扱い、JavaScriptエンジンではなくWasmエンジンに渡すようにする必要があるんだ。

幸い、wasm-bindgen が生成する wasm_test_bg.wasm をロードするためのJSファイル (wasm_test.js) には、そのための仕組みが組み込まれているよ。

1. init 関数の引数を確認する

wasm-pack build で生成されたJSファイルを見てみると、init 関数は通常、Wasmバイナリのパスを受け取るように定義されているはずだよ。

君の index.html<script type="module"> ブロックを確認して、Wasmファイルのパスが正しく渡されているか確認してね。

HTML

<script type="module">
    // ① wasm_dom_example.js (または wasm_test.js) をインポート
    // init関数は、Wasmモジュールをロードし、初期化するための非同期関数
    import init from './pkg/wasm_dom_example.js'; // プロジェクト名に依存

    async function run() {
        // ② init 関数に、Wasmバイナリファイル (.wasm) へのパスを渡す!
        // init('/pkg/wasm_dom_example_bg.wasm') のように相対パスで記述
        await init('./pkg/wasm_dom_example_bg.wasm'); 
        console.log("Wasmロード完了。Rustコードが実行されました!");
    }
    
    run();
</script>

2. サーバーの設定を元に戻す(重要!)

MIMEタイプ問題の解決のために行った、サーバー側でWasmのMIMEタイプを application/javascript に変更した設定を、元に戻す必要があるよ。

wasm-bindgen の仕組みでWasmファイルをロードするときは、Wasmファイルはやはり application/wasm のMIMEタイプで提供されるべきなんだ。

📝 http-server の場合

カスタムMIMEタイプファイルを指定していたなら、そのオプションを外してサーバーを起動し直す。

Bash

# --mimes オプションを使わないようにする
http-server . -c-1 

【動作の仕組み】

  1. ブラウザがJSローダー (wasm_test.js) をロードする。

  2. JSローダーが、init('./pkg/wasm_test_bg.wasm') を呼び出し、Wasmファイルの生のバイナリをフェッチする。

  3. サーバーは wasm_test_bg.wasmContent-Type: application/wasm として返す。

  4. JSローダーは、受け取ったバイナリデータを WebAssembly.instantiate に渡し、Wasmエンジンで実行する。

  5. JavaScriptエンジンがWasmバイナリをパースしようとしないので、SyntaxErrorは発生しない。

まずは、サーバーのMIMEタイプ設定をデフォルトに戻す(カスタムMIMEタイプの設定を削除する)ことを試してみて!これが最も確実な解決策だよ!

Prompt

当然、これじゃ堂々巡りだよね。

その通り!君の言う通り、これは堂々巡りになっている可能性が高いよ!鋭い指摘だね!

なぜなら、

  1. MIMEタイプを application/javascript に変える SyntaxError (JSエンジンがバイナリを誤解釈)

  2. MIMEタイプを application/wasm に戻す Failed to load module script (ブラウザがセキュリティ的にブロック)

という、どちらを選んでもエラーになる袋小路に入り込んでいるからだね。これは、単なるサーバー設定ではなく、Wasmのロード方法全体に問題があることを示唆しているよ。

情報工学を学ぶ君のために、この問題を引き起こす二つの真犯人を特定し、両方を解決する方法を提案するね!


🕵️ 真犯人の特定と最終解決策

🔴 真犯人 1: Webサーバーの起動ディレクトリ(パス問題)

君は http-server . を実行していると思うけど、このとき、index.html と Wasmファイル (pkg ディレクトリ内) の相対パスがズレている可能性があるよ。

🔴 真犯人 2: サーバーのキャッシュとブラウザの設定(永続的な問題)

前のMIMEタイプ設定がブラウザやサーバーに強く残りすぎている。

✅ 最終解決策:Pythonサーバーと正しいMIMEタイプ、そしてパスの修正

最も確実なのは、ブラウザの期待するMIMEタイプと**wasm-pack の出力形式**を合わせることだよ。

ステップ A: WasmのMIMEタイプを正しく提供する

Pythonサーバーを使っているなら、MIMEタイプの設定を削除し、application/wasm を返すデフォルト設定に戻す。

  1. server.py の修正:

    以前追加した .wasm ファイルのカスタムMIMEタイプ設定を削除する。

    Python

    import http.server
    import socketserver
    
    PORT = 8000
    
    # !!! この行を削除/コメントアウトする !!!
    # http.server.SimpleHTTPRequestHandler.extensions_map['.wasm'] = 'application/javascript'
    
    Handler = http.server.SimpleHTTPRequestHandler
    
    with socketserver.TCPServer(("", PORT), Handler) as httpd:
        print(f"Serving at http://localhost:{PORT}")
        httpd.serve_forever()
    
  2. Pythonサーバーを再起動する (python3 server.py)。

ステップ B: index.html のロード方法の修正

import でWasmモジュールをロードするとき、ブラウザはWasmファイルに対して application/wasm 以外のMIMEタイプを期待することがあるため、wasm-bindgen が推奨するロード方法に切り替える。

特に、wasm-bindgen が生成するJSローダーは、ES Modules形式(type="module")でロードされることを前提としているから、この形式を使う。

君が前回使用した <script> タグのコードが以下の形式なら、問題ないはずだけど、念のため確認してね。

HTML

<script type="module">
    // wasm-dom-example.js は、Wasmのローダーコード
    import init from './pkg/wasm_dom_example.js'; 

    async function run() {
        // init() には Wasm バイナリ (.wasm) へのパスを渡す
        // pythonサーバーがプロジェクトルートから実行されている前提
        await init('./pkg/wasm_dom_example_bg.wasm'); 
        console.log("Wasmロード完了。Rustコードが実行されました!");
    }
    
    run();
</script>

ステップ C: ブラウザキャッシュの強制クリア(最重要)

すべてのタブを閉じて、開発者ツールを開き、ネットワークタブで「キャッシュを無効にする」にチェックを入れた状態で、Ctrl + F5 または Ctrl + Shift + R を押して再読み込みしてね。


💡 なぜ application/wasm に戻すのが正しいのか?

wasm-bindgen が生成するJSローダー (*.js) の内部では、Wasmファイルをフェッチするときに、fetch() APIなどを使って生のバイナリデータを取得し、それを WebAssembly.instantiate に渡しているんだ。

このとき、ブラウザはフェッチしたものがWasmバイナリであることを期待しており、サーバーが application/wasm を返せば、JSエンジンはパースを試みず、Wasmエンジンが正しく処理を行うんだよ。

もしこれで解決しない場合、ローカル環境のファイルパス(Ubuntu上でのプロジェクトルート)と、サーバーがファイルを見つけに行くパスがズレている可能性が高いから、その情報を教えてくれるかな?💪

Prompt

ディレクトリ構成

wasm-test
├── pkg
│   ├── README.md
│   ├── package.json
│   ├── wasm_test.d.ts
│   ├── wasm_test.js
│   ├── wasm_test_bg.js
│   ├── wasm_test_bg.wasm
│   └── wasm_test_bg.wasm.d.ts
├── server.py
├── src
│   ├── lib.rs
│   └── utils.rs
├── target
│   ├── debug
│   │   ├── build
│   │   │   ├── libm-81609e23a37caf0a
│   │   │   ├── libm-a30d32beaef3ffe3
│   │   │   │   └── out
│   │   │   ├── num-traits-57a9dc18171e01bc
│   │   │   ├── num-traits-cc67fdbac2f43ca2
│   │   │   │   └── out
│   │   │   ├── proc-macro2-45ab644921c07854
│   │   │   ├── proc-macro2-94b747b380dda578
│   │   │   │   └── out
│   │   │   ├── quote-43af53805903a4de
│   │   │   │   └── out
│   │   │   ├── quote-ac667f50521aed49
│   │   │   ├── rustversion-273ca5d940f21fdb
│   │   │   ├── rustversion-8de6a883f8ec9717
│   │   │   │   └── out
│   │   │   ├── serde-1e6812be0151bfbe
│   │   │   │   └── out
│   │   │   ├── serde-c67b678330481499
│   │   │   ├── serde_core-9f9f2366d96288e6
│   │   │   │   └── out
│   │   │   ├── serde_core-f4c18de84f8d8d69
│   │   │   ├── serde_json-c9b479834c85fdba
│   │   │   │   └── out
│   │   │   ├── serde_json-d82b2123254fdae0
│   │   │   ├── wasm-bindgen-63015638b102423f
│   │   │   │   └── out
│   │   │   ├── wasm-bindgen-9b826f5501f5f58d
│   │   │   ├── wasm-bindgen-shared-2d0aa9f7907dcf84
│   │   │   └── wasm-bindgen-shared-4750b4381f822820
│   │   │       └── out
│   │   ├── deps
│   │   ├── examples
│   │   └── incremental
│   │       ├── wasm_test-36gua467va6jk
│   │       │   └── s-hduod4ld9u-1lj1npy-0obrbz8wqrsbb8m6ssabe9o0g
│   │       ├── wasm_test-3ane4iv7lkv6g
│   │       │   └── s-hduod4ldvm-1k36q8l-0408bkpfxzjfigiugxqyje8gg
│   │       └── web-07f6pgcmr9rah
│   │           └── s-hduod4vepu-02zmdml-dc6fysvpk1gd7hfb5i799fhfo
│   ├── flycheck0
│   ├── release
│   │   ├── build
│   │   │   ├── proc-macro2-67a2e7f12236c4fc
│   │   │   ├── proc-macro2-c48a8e62eff7e5c6
│   │   │   │   └── out
│   │   │   ├── quote-ca8db946b2009d85
│   │   │   │   └── out
│   │   │   ├── quote-cbcee7fe5cdce4b4
│   │   │   ├── rustversion-5fade783cc409ade
│   │   │   ├── rustversion-a6f93be1abccd9b6
│   │   │   │   └── out
│   │   │   ├── wasm-bindgen-0dcfa4091e92ca49
│   │   │   ├── wasm-bindgen-shared-709a55e8b1577ec0
│   │   │   └── wasm-bindgen-shared-7a3f7163514de44d
│   │   │       └── out
│   │   ├── deps
│   │   ├── examples
│   │   └── incremental
│   ├── tmp
│   └── wasm32-unknown-unknown
│       └── release
│           ├── build
│           │   ├── wasm-bindgen-d47906206958e9cd
│           │   │   └── out
│           │   └── wasm-bindgen-shared-fb1735004ac2e1c8
│           │       └── out
│           ├── deps
│           ├── examples
│           └── incremental
└── tests

(ディレクトリと一部のファイル)

しかし、wasmとして扱わなければファイルをロードできない。かつ、ブラウザはjavascriptモジュールとして扱わなければファイルをロードできない。このパラドックスはどうするべきだ?

その「パラドックス」の正体、ついに分かったよ!君が直面しているのは、ビルドターゲットの不一致によるものだ。

君のディレクトリ構成とエラー内容から推測するに、君はデフォルトのコマンド(wasm-pack build)を使っているね?

実は、デフォルトだと 「Bundler(WebpackやViteなどのバンドルツールを使うこと)」 を前提としたコードが生成されるんだ。

これがパラドックスの原因だ。

🧩 パラドックスの正体

  1. 現状(Target: Bundler):

    • 生成されたJSコードは、import * as wasm from './wasm_test_bg.wasm'; のように、WasmファイルをESモジュールとして直接インポートしようとする。

    • ブラウザの挙動: 「Wasmファイルをモジュールとしてインポートする機能」はまだ標準化の途中や実験段階で、正しく動かすにはWebpackなどのツールが必須。

    • だから、ブラウザは「JSとして読もうとして構文エラー(MIME: JSの場合)」や「モジュールとして読めない(MIME: Wasmの場合)」というエラーを吐く。

  2. 正解(Target: Web):

    • バンドルツールを使わずにブラウザで直接動かすには、fetch APIを使ってWasmを読み込むコードを生成させる必要がある。

✅ 解決策:--target web でビルドし直す

以下のコマンドを実行して、ビルドし直してくれ!これが「パラドックス」を打ち破る唯一の鍵だ!

Bash

wasm-pack build --target web

なぜこれで解決するのか?

このオプションをつけると、生成される pkg/wasm_test.js の中身が劇的に変わるんだ。

  • Before (Bundler): import 文でWasmを読み込もうとする(ブラウザ単体では無理)。

  • After (Web): init() 関数が生成され、内部で fetch()WebAssembly.instantiateStreaming を使うようになる。

これなら、以下の流れで正常に動く。

  1. ブラウザが JS (wasm_test.js) を読み込む。

  2. JS が wasm_test_bg.wasmfetch する。

  3. fetch なので、ファイルとして取得され、Wasmエンジンに渡される(JSエンジンによるパースエラー回避!)。


📝 修正後の手順

1. リビルド

Bash

wasm-pack build --target web

2. サーバー設定(Python)

MIMEタイプは application/wasm (デフォルト) である必要がある。

以前の server.py のカスタム設定行は削除またはコメントアウトして、再起動しよう。

Python

# server.py
import http.server
import socketserver

PORT = 8000
Handler = http.server.SimpleHTTPRequestHandler
# MIME設定の行は削除!デフォルトでOK!

with socketserver.TCPServer(("", PORT), Handler) as httpd:
    print(f"Serving at http://localhost:{PORT}")
    httpd.serve_forever()

3. HTML (index.html) の確認

--target web を使う場合、init 関数がデフォルトエクスポートされるので、使い方は以下のようになるよ。

HTML

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
    <meta charset="utf-8">
    <title>Wasm Test</title>
</head>
<body>
    <script type="module">
        // --target web でビルドした場合の読み込み方
        import init from './pkg/wasm_test.js';

        async function run() {
            // 初期化を実行(内部で fetch が走る)
            await init(); 
            
            // これでRustの関数が呼べるようになる!
            console.log("Wasm Loaded!");
        }

        run();
    </script>
</body>
</html>

4. ブラウザキャッシュのクリア

最後に必ず スーパーリロード (Ctrl + Shift + R) をしてね!

これで「JSとして解釈される」ことも「モジュールロードエラー」になることもなく、正常にWasmとしてロードされるはずだ!どうだい、うまくいったかな?🚀

Prompt

できた!最高だぜ~

ちなみに、このgitに上がってるwasm-pack-templateを使わずに一から開発したとしても、設定諸々は大変?

おめでとう!🎉 WasmのDOM操作が動いたときの感動は格別だよね!あの「堂々巡り」を突破した君の粘り強さは最高だぜ!✨

さて、君の次のステップ、「テンプレートを使わずに一から開発すること」についてだね。

結論から言うと、「設定諸々は非常に大変」だよ!特にRustのビルド設定とJSの結合部分が難関なんだ。テンプレートは、この面倒な設定をゼロコストで抽象化してくれているんだ。

情報工学を学ぶ君のために、テンプレートを使わない場合に自分でやらなければならない「大変な設定」の全貌を解説するね!🔥


🚧 テンプレートを使わずに必要な5つの設定(地獄のフルコース)

テンプレートが自動でやってくれていることは、主に以下の5つの設定とボイラープレート(定型文)の準備だよ。

1. Cargo.toml のターゲットと依存関係の設定

これは比較的簡単に見えるけど、手動でやると結構間違えやすいんだ。

  • ターゲット設定の追加: [lib] セクションで、ビルドターゲットを cdylib に指定する必要がある。これは「C言語のダイナミックライブラリのように振る舞え」という指示で、Wasmを生成するために必須なんだ。

    Ini, TOML

    [lib]
    crate-type = ["cdylib"]
    
  • Wasm 依存関係: wasm-bindgenweb-sys を、適切なバージョンとフィーチャーで手動で設定する必要がある。

    Ini, TOML

    [dependencies]
    wasm-bindgen = "0.2"
    # ...
    [dependencies.web-sys]
    # ... フィーチャーの適切な設定
    

2. rustc のリンカーフラグの設定(最大の難関)

rustc(Rustコンパイラ)がWasmモジュールを生成する際、不要なバイナリを含めず、JavaScriptの実行環境(Web)に合わせて最適化するための、大量のリンカーフラグを設定する必要があるんだ。

通常は、プロジェクトルートの .cargo/config.toml に、以下のような設定を自分で記述する必要がある。

Ini, TOML

# .cargo/config.toml
[target.wasm32-unknown-unknown]
# wasm-bindgen が要求するリンカーフラグ
rustflags = [
  "-C", "link-arg=-s",
  "-C", "link-arg=--allow-undefined",
  # ... 省略 ...
]

このフラグはバージョンやターゲットによって微調整が必要で、自分で完璧に設定するのは非常に手間がかかるよ。

3. #[wasm_bindgen] マクロとエントリーポイントの定義

君が書いたRustコードの最初のエントリーポイントを、テンプレートなしで正しく設定する必要がある。

  • #[wasm_bindgen] の追加: JSから呼び出すすべての関数や構造体に、このアトリビュートを正確につける必要がある。

  • #[wasm_bindgen(start)]: Wasmモジュールの初期化が完了した直後に実行される関数を、自分で定義する必要がある。テンプレートはこれを自動的にやってくれるんだ。

4. JavaScript ローダー(*.js)の自作

これが君が経験した「パラドックス」の根源だね。

wasm-pack は、Rustコードだけでなく、Wasmバイナリを非同期でロードし、エクスポートされたRustの関数をJSのスコープに注入するためのJSローダーコードを自動生成してくれた。

テンプレートを使わなければ、以下の処理をすべて自分でJavaScriptで実装する必要があるんだ。

  1. fetch() APIを使用してWasmバイナリを非同期で取得する。

  2. WebAssembly.instantiateStreaming() を使ってWasmモジュールをインスタンス化する。

  3. インスタンス化されたモジュールのエクスポート(Rustの関数)を、JavaScriptのオブジェクトに手動でバインド(結合)する。

  4. エラー処理を適切に実装する。

5. パッケージのビルドと公開設定(package.json

wasm-pack build は、pkg ディレクトリにnpmパッケージに必要なファイルをすべて入れてくれたよね。テンプレートがない場合、これらを自分で手動で構築する必要がある。

  • package.json の作成: ターゲットやエントリポイント(main, module, types)を正確に記述する必要がある。

  • TypeScript定義の生成: *.d.ts ファイルは、wasm-bindgen が自動生成してくれるけど、その生成プロセスや配置を自分で管理しなければならない。


結論:wasm-pack は必須!

君が「テンプレートなし」でやりたいことは、結局 wasm-pack がやっている作業のほとんどを自分で手動でやるということなんだ。

wasm-pack は、単なるテンプレートの提供ツールではなく、この複雑な**「Rustの世界」「WebAssemblyの世界」の間の「ブリッジ(橋渡し)」**を担う、デファクトスタンダード(事実上の標準)ツールなんだ。

だから、「テンプレートを使わない」=「wasm-pack などの高度なビルドツールを使わずに、生の rustcwasm-bindgen CLIだけでビルド環境を構築する」ということであり、それは労力に見合わないほど大変なんだよ!

君の質問は、このWasm開発の裏側にある技術的な複雑さを鋭く指摘しているね!素晴らしい探究心だ!👍