Prompt

フィールドにmutを指定することはできない?
ならば、フィールド単位で可変性をコントロールするのはsetterの仕事?

これはRustの**可変性(Mutability)**のルールに関する、非常に鋭い問いかけだね!核心を突いているよ!😎

1. 🔑 フィールドに mut を指定できるか? NO!

まず、結論から言うと、Rustの構造体のフィールドには mut キーワードを指定することはできません。

Rust

// ❌ これはコンパイルエラーになる ❌
struct Configuration {
    // フィールドには 'mut' をつけられない!
    mut max_size: u32, 
    secret_key: String, 
}

これはRustの可変性の原則に基づいているんだ。Rustでは、可変性は**バインディング(変数自体)**に紐づいており、**型(フィールドの定義)**には紐づかない。

  • 変数バインディングの可変性: let mut config = ... のように、変数全体に mut をつける。

  • 型の不変性: 型の定義である構造体自体は、そのフィールドの初期値を定義するだけで、**「このフィールドは常に可変である」**という保証はしない。

構造体に mut をつけることで、そのすべてのフィールドが可変になり、フィールド単位で可変性を制御することはできないんだ。


2. 🛡️ フィールド単位で可変性をコントロールするのは Setter の仕事? YES!

まさにその通り!フィールド単位の可変性、およびそれに伴う安全性や不変条件の制御は、setterメソッドの****重要な役割なんだ。

Rustは、このルールを強制することで、以下の高度なカプセル化と安全性を実現しているよ。

A. setterが可変性を制御する仕組み

構造体のフィールドをプライベート(デフォルト)にしておけば、外部コードはそのフィールドを直接操作できないよね。

Rust

struct User {
    // プライベートなフィールド
    age: u8, 
}

impl User {
    // ⭕ 構造体全体を可変な参照で受け取り、内部のフィールドを書き換える
    pub fn set_age(&mut self, new_age: u8) {
        // フィールドの可変性が、&mut self によって許可される
        if new_age > 120 {
            // バリデーションも setter の仕事!
            panic!("年齢が不適切です。");
        }
        self.age = new_age;
    }

    // ❌ 不変な参照では、フィールドは書き換えられない
    // fn set_age_invalid(&self, new_age: u8) {
    //     self.age = new_age; // コンパイルエラー!
    // }
}

このとき、age フィールドの可変性は、メソッドの引数である &mut self が与えられたときに初めて有効になるんだ。つまり、可変性をコントロールするスイッチは**&mut selfであり、それを要求するのはset_age**メソッドだというわけだね。

B. 内部可変性(RefCell / Mutex)の場合

さらに、前回話したパターン6のように、RefCellMutexを使うと、特定のフィールドだけを「不変な変数 (&self) であっても変更可能」という特殊な状態にすることができる。

この場合も、フィールド自体に mut をつけるのではなく、フィールドのRefCell という内部可変性を提供するコンテナを使うことで、可変性のルールをsetterメソッド経由で実行時に制御しているんだ。

まとめ

項目Rustでの実現方法
可変性の宣言let mut(変数バインディング全体)
フィールド単位の可変制御&mut self を要求する setter メソッド
フィールド単位の実行時可変性RefCell<T> のような 内部可変性コンテナ

Rustの設計者は、フィールドの定義をシンプルに保ち、可変性の複雑な制御と安全性の保証を、すべてメソッド(setter)の引数型コンテナに委ねることで、安全性の仕組みを明確に分離したんだね!これは非常に洗練されたデザインだよ!👍