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SPAはメモリ消費が増える?(クライアント&サーバー)
SPA(Single Page Application、シングルページアプリケーション)がメモリ消費に与える影響は、従来のMPA(Multi Page Application)とは異なり、特にクライアント側で顕著な増加傾向がありますが、サーバー側の消費は構造によって大きく変わります。
結論として、クライアント側はMPAよりもメモリ消費が増加する傾向にありますが、サーバー側の消費は通常、MPAと比べて大きく増加するわけではありません(ただし、SSR/SSGを利用する場合は話が別です)。
💻 クライアント側のメモリ消費 (増加傾向)
SPAは、ユーザーがページを遷移しても、基本的にブラウザ全体のリロードを行いません。これがメモリ消費を増加させる主な理由です。
1. 永続的なDOMとJavaScriptエンジンの維持
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DOMの蓄積: ページ遷移時に古いDOM要素を破棄し、新しい要素を挿入しますが、ガベージコレクション(GC)が効率的に働かない場合、以前のページの情報や、メモリリークを起こしているDOMノードがメモリに残り続ける可能性があります。
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アプリケーションコードの常駐: アプリケーション全体(ルーティング、状態管理、ユーティリティ関数など)のJavaScriptコードが、初期ロード時にすべてメモリに読み込まれ、ユーザーセッション中、常にメモリに常駐します。MPAではページごとに必要なコードだけがロード・破棄されますが、SPAではこの全体構造が保持されます。
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大規模な状態管理: ReduxやRecoilなどの集中型状態管理ライブラリが、アプリケーション全体のグローバルな状態を保持し続けるため、データが大きくなるとその分メモリ消費も大きくなります。
2. メモリリークのリスク増大
SPAでは、コンポーネントが破棄される際に、useEffectなどで設定したイベントリスナーやタイマーなどを明示的にクリーンアップ(解除)し忘れると、そのコンポーネントは見た目上消えても、メモリ内では生き残り続けてしまいます(メモリリーク)。ページリロードがないため、このリークが蓄積しやすい構造です。
サーバー側のメモリ消費 (構造による違い)
サーバー側のメモリ消費は、SPAをどのようにホスティング(配信)しているかに依存します。
1. サーバーでの純粋な配信(低消費)
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動作: Next.jsのAPIルートなど、データやAPI機能のみを提供し、静的なHTMLファイルをCDNやWebサーバー(Nginxなど)から配信する場合。
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影響: サーバーは静的ファイルを配信するか、APIリクエストを処理するだけで、クライアント側のSPAの複雑なレンダリングには関与しません。この場合、メモリ消費はMPAと大差ありません。
2. SSR/SSG/ISRの利用(消費が増える可能性あり)
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動作: Next.jsやGatsbyなどのフレームワークで、サーバーサイドレンダリング (SSR) や インクリメンタル静的生成 (ISR) を利用する場合。
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影響: サーバーはリクエストごとに、または定期的に複雑なReactコンポーネントを実行し、HTMLを生成する必要があります。このレンダリング処理はCPUとメモリを消費するため、純粋な静的配信と比べるとサーバーリソースの消費は増加します。特にトラフィックが多い場合、サーバー側で大量のコンポーネントツリーの構築・破棄が行われるため、メモリが一時的に高負荷になる可能性があります。
結論: クライアントメモリは、アプリケーションの全コードを維持し、リークが蓄積しやすいため増加しやすい。サーバーメモリは、SSR/SSGのようなレンダリング処理を行う場合に増加する、と理解しておくと良いでしょう。