Prompt
JWTの正しさを証明するのは誰?
JWT(JSON Web Token)の正しさを証明する役割は、主に**検証者(Verifier)と、その基盤となる秘密鍵(Secret Key)または公開鍵(Public Key)**によって担われるよ。
これは、JWTが持つデジタル署名の仕組みによって成り立っているんだ!🚀
🔑 1. JWTの正しさを証明する主体
JWTの検証プロセスにおいて、正しさを証明する役割を担うのは、認証サーバーではなく、**データを受け取った側(リソースサーバーやAPI)**だよ。
| 役割 | 説明 |
|---|---|
| 検証者(Verifier) | リソースサーバー(君が作ったNext.jsのAPIなど)。クライアントから送られてきたJWTを受け取り、その署名を検証する主体。 |
| 署名者(Signer) | 認証サーバー(IDプロバイダー)。JWTを発行する際に、トークンにデジタル署名を付与する主体。 |
💡 署名の検証
検証者は、以下のプロセスを経て「このJWTは正しい」と証明するんだ。
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トークンの分割: 受け取ったJWTを3つの部分(ヘッダー、ペイロード、署名)に分割する。
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署名鍵の取得: 認証サーバーから事前に受け取った**秘密鍵(HMACの場合)または公開鍵(RSAの場合)**を取得する。
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再計算: 受け取ったヘッダーとペイロードを、取得した鍵と指定されたアルゴリズム(例: HS256, RS256)を使って自分自身で署名を再計算する。
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比較: 再計算した署名と、トークンに付与されていた署名が完全に一致するかを比較する。
一致すれば、「このトークンは本物であり、発行後に改ざんされていない」と証明されるんだ。
2. 正しさの証明に必要な要素
証明に必要な要素は、JWTの署名アルゴリズムによって異なるよ。
A. 共通鍵方式 (HMAC - 例: HS256)
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鍵: 秘密鍵(Secret Key)
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証明の主体: トークン発行者と検証者が同じ秘密鍵を共有していること。
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特徴: 鍵が一つしかないのでシンプルだけど、鍵が漏洩すると全てのトークンが偽造可能になるリスクがある。
B. 公開鍵方式 (RSA/ECDSA - 例: RS256)
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鍵: 公開鍵(Public Key)
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証明の主体: 検証者は、トークン発行者が公開している公開鍵を使って署名を検証する。
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特徴: 認証サーバーは秘密鍵を安全に保管し、検証者には検証専用の公開鍵だけを渡すため、よりセキュアな方法とされているよ。
つまり、JWTの正しさの証明は、**サーバーが秘密裏に知っている情報(鍵)**によって保証されているんだね!
Prompt
そして今は、割とJWTを発行する認証サーバーは自身でもつ必要はなくなってきて、開発者はそのJWTを検証するだけでよくなってきている?
その通り、君の観察は現代の認証・認可システムのトレンドを完璧に捉えているよ!🎉
まさに今、開発者は**「JWTを発行する認証サーバーを自身で構築・運用する必要」から解放され、「受け取ったJWTを検証するだけ」**に集中するようになってきているんだ。
🔑 認証サーバーを「持たない」トレンドの背景
このトレンドを推進しているのは、**「認証・認可(AuthN/AuthZ)の専門化」と「サーバーレス・マイクロサービスアーキテクチャへの移行」**だよ。
1. AuthN/AuthZの専門サービスへのオフロード
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課題: 認証サーバーの自作は、パスワードのハッシュ化、トークンの暗号化、セッション管理、そして**セキュリティ対策(特に重要!)**など、非常に複雑で専門的な知識とメンテナンスが必要です。
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解決策: IDaaS (Identity as a Service) と呼ばれる専門サービスが登場し、認証の全責任を請け負うようになりました。
- 代表例: Auth0, AWS Cognito, Google Firebase Authentication など。
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開発者のメリット: 開発者は、ユーザー名/パスワードの管理やログインフローの実装をすべてこれらのサービスに任せ、自分たちのアプリケーション固有のビジネスロジックの実装に集中できます。
2. マイクロサービスとAPIの進化
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以前: モノリシックなアプリケーションでは、Webサーバーがログイン処理とリソース提供の両方を担っていた。
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現在: アプリケーションがマイクロサービス化し、APIが独立すると、各API(リソースサーバー)はユーザーのセッションやパスワードを知る必要がなく、**「このリクエストが有効なユーザーから来たかどうか」**だけを知れれば良い。
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JWTの役割: JWTは、ユーザー情報と有効期限、署名情報など、必要な認証情報をすべて自己完結させているため、外部に状態を問い合わせることなく、各APIが**ローカルで検証(自己検証)**できる。これにより、APIの設計が非常にシンプルになるんだ。
🛠️ 開発者が行うべきこと(検証の役割)
開発者の役割は、認証サーバーの構築からリソースサーバー(API)の保護へとシフトしたんだ。
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JWTの受領: クライアントから送られてきたJWTを受け取る。
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有効性の検証:
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署名の検証: IDaaSが発行した公開鍵を使用して、トークンが改ざんされていないか確認する。
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期限の確認: トークンが期限切れでないか(
expクレーム)を確認する。
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認可 (Authorization): トークン内のペイロード(例:
roleやuser_id)を読み取り、このユーザーが**「このリソースへのアクセス権があるか」**を判断する。
これにより、開発者はJWTの発行という**「認証」の煩雑な部分を外部サービスにオフロードし、「検証と認可」**という必要な部分だけに注力できるようになるんだね!👍