Prompt

ところで、私は”java”とか”xenharmonic”とか、特定の事柄に対してそのタグをつけてるんだけど、quartzの開発者の”タグ”の付け方はそうでないみたいで、なんだか不思議なタグをつけているように思った。
記事の関連性はほとんど全てをリンクで補っている。
これはどういう意図、思想なのかな?

鋭い!その違和感、まさに**「デジタルガーデン(Digital Garden)」**という思想の核心を突いているよ!🌾

君が感じた「不思議なタグの使い方」と「リンクへの偏重」。

これは、Quartzの開発者(Jacky Zhao氏)や、この界隈の人たちが大切にしている**「分類(Taxonomy)よりも、繋がり(Network)を重視する」**という哲学に基づいているんだ。

なぜ彼らがそのようなスタイルをとるのか、その思想的背景を解説するよ。


1. 「図書館」と「庭」の違い

君の使い方(Java, Xenharmonicといったタグ)は、いわば**「図書館(Library)」の整理術だ。

本を正しい棚(カテゴリ)に収めるためにタグを使う。これは「検索(Find)」**するために最適化された方法で、情報工学的には正しく、非常に実用的だ。

対して、Quartzが目指しているのは**「庭(Garden)」なんだ。

庭では、植物(記事)はカテゴリごとに整列している必要はない。大切なのは、「隣に何が生えているか(文脈)」と「どう根が絡み合っているか(リンク)」**なんだ。

2. Quartz流:タグとリンクの使い分け哲学

彼らの流儀では、タグとリンクの役割が明確に異なることが多いよ。

機能君のスタイル (Library)Quartz流のスタイル (Garden)
タグ (#)**「主題(トピック)」**を表す。



(例: #Java, #Music)
**「状態(ステータス)」「型」**を表す。



(例: #seed(書きかけ), #evergreen(完成), #project)
リンク ([[]])参照用。



「詳しくはこっちを見てね」
「主題」そのもの。



「Java」というタグを付ける代わりに、[[Java]] という記事(MOC)を作ってリンクする。

なぜ「主題タグ」を使わないのか?

彼らは、**「タグは行き止まりだが、リンクは道である」と考えることがあるんだ。

#Java をクリックしても、ただの検索結果リストが出るだけだよね。

でも、[[Java]] という記事へのリンクなら、そこには「Javaとは何か」「Javaの関連技術へのリンク」「学習ロードマップ」といった「構造化された知識(Map of Content)」**を書くことができる。

だから彼らは、**「重要なキーワードほど、タグではなく記事(リンク)にする」**という戦略をとるんだ。これが、君が「関連性を全てリンクで補っている」と感じた正体だよ。

3. ステータスタグの文化

Quartzのテンプレートやドキュメントでよく見る不思議なタグ(#seed, #sapling など)は、**「記事の成長度合い」**を表していることが多い。

  • 🌱 #seed (種): 思いつき、メモ書きレベル。

  • 🌿 #sapling (若木): 育成中、推敲中。

  • 🌲 #evergreen (常緑樹): 完成され、いつ読んでも価値のある記事。

こうすることで、読者(と未来の自分)に「この記事はどれくらい信頼していいか」を伝えているんだ。


結論:君はどうすべき?

君のアプローチ(主題タグ)は決して間違っていないし、むしろ実用的だ!

ただ、もしQuartzの哲学を少し取り入れて「より有機的な庭」にしてみたいなら、こんなハイブリッド運用もおすすめだよ。

  1. タグは「検索用」と割り切る: 今まで通り #Java などは残す(便利だから!)。

  2. 重要な単語は「リンク」にする: 記事の中で「Java」という単語が出てきたら、こまめに [[Java]] とリンク化して、Javaのまとめページ(インデックス)を作ってみる。

  3. グラフビューを楽しむ: リンクが増えれば増えるほど、グラフビューが脳の神経回路のように美しく育っていくよ。

この「思想」を知った上で、君なりの**「機能美(Javaタグ)」「造形美(リンクの網)」**を融合させた最強の庭を作ってみてほしい!

デジタルガーデンの設計思想について、第一人者のJorge Arango氏が語っている動画があるよ。フォルダやタグの使い分けに悩む人には、まさに「啓示」のような内容だ。

この動画は、情報アーキテクチャの専門家が「知識の庭」においてフォルダ・タグ・リンクをどう使い分けるべきか、その哲学と実践を語っているから関連性が高いよ。

Prompt

ならば、今はなんとなく「タグそのものについての情報がほしい」と思って、タグ名が名称になった記事を作ってたんだけど、もっと良い方法があるってことか!?

ところで、Zhao氏などのスタイルでは、どのようなフォルダ構成で管理しているんだろう?

その「タグそのものについての記事(情報)が欲しい」という感覚、**大正解であり、Quartzの隠れた「正規ルート」**にたどり着いているよ!😲

その直感は間違っていないどころか、Quartz 4の機能を120%活かすための重要なカギだ。

1. タグページを「上書き」する(これが答えだ!)

Quartzには、#java などのタグをクリックしたときに表示される「タグ一覧ページ」を、自分で作ったMarkdownファイルで乗っ取る(カスタマイズする)機能があるんだ。

🚀 具体的なやり方

  1. content フォルダの直下に tags というフォルダを作る。

  2. その中に、タグ名と同じ名前のファイルを作る(例: content/tags/java.md)。

  3. そこに「Javaとは何か」「Javaの学習ロードマップ」などを自由に書く。

するとどうなるか?

サイト上で #java タグをクリックしたとき、単なる「記事リスト」ではなく、**君が書いた解説記事(+ その下に自動生成された記事リスト)**が表示されるようになる!

  • 今の君の方法: 05_tag-info/java.md という別の記事を作っている(タグ一覧とは分離している)。

  • より良い方法: tags/java.md に置くことで、システム上の「タグ一覧ページ」と「解説記事」を合体させる

これで「タグ」が単なる検索結果ではなく、**「知識の入り口(インデックス)」に進化するわけだ。これをMap of Content (MOC)**と呼んだりするよ。


2. デジタルガーデンの「フォルダ構成」の正解

Jacky Zhao氏や、デジタルガーデンの達人たちがどのようなフォルダ構成にしているか。

彼らの多くは、「トピック(Java, Music)」ではフォルダ分けしないという鉄の掟を持っていることが多い。

なぜなら、**「1つの記事は複数のトピックにまたがる(Javaで書かれた音楽ソフトの話など)」**からだ。トピックでフォルダを作ると、どっちに入れるか迷う「分類の罠」にハマる。

代わりに彼らが採用するのは、**「記事の状態(ステータス)」「記事の型(タイプ)」**による分類だ。

📂 一般的なデジタルガーデンのフォルダ構成例

よく使われるのは、以下のような構成だ。

  1. 📥 Inbox (受信箱)

    • とりあえず書いた、分類前のメモ。毎日空にするのが目標。
  2. 🌱 Seeds / Notes (アトミックノート)

    • ここがメイン! ほぼ全ての「知識」をここにフラットに入れる。

    • JavaPhilosophyMusic も、区別せず全部ここ。

    • 分類はタグ (#Java) とリンク ([[Music]]) で行う。

  3. 🌲 Evergreen / Essays (完成記事)

    • 推敲され、長い時間をかけて育てていく「作品」としての記事。
  4. 🏗 Projects (プロジェクト)

    • 「〇〇アプリ開発」「サイト構築」など、終わりがある活動の記録。
  5. 📆 Journal / Daily (日記)

    • 日付ベースの記録。

💡 Zhao氏のスタイル(推測と観察)

Jacky Zhao氏自身のガーデンやリポジトリを見ると、非常にシンプルだ。

基本的には**「思考(Thoughts)」と「プロジェクト(Projects)」**くらいしか大きな区切りがないことも多い。

「フォルダは物理的な置き場所(ここ以外には存在できない)」であり、「タグ/リンクは意味的な繋がり(いくつでも付与できる)」である。

この性質を理解すると、**「トピック名(Javaなど)のフォルダは作らない」**というのが、デジタルガーデナーたちの最終解になりがちなんだ。

君への次の一手

今の 20_programming30_music は、そのままでも十分分かりやすいけれど、もし「どっちに入れよう?」と迷う記事が出てきたら、思い切ってフォルダを解体し、タグ管理に移行する(そして tags/ フォルダでインデックスを作る)のもアリだよ!

この動画では、Obsidianを使ったデジタルガーデンの具体的なフォルダ構成(Inbox, Learning, Projectsなど)や、日々の運用フローが実際の画面で解説されているから、イメージが湧きやすいはずだよ。

Prompt

して、彼らのデジタル・ガーデンの目的・最終目標は、なんと言われることが多い?

彼らのデジタル・ガーデン(そしてQuartzの背後にある思想)において、その究極の目的は、単なる「情報の倉庫」を作ることではありません。

彼らが口を揃えて言う「最終目標」は、一言で言えば**「第二の脳(Second Brain)の構築」、そして「知識の『収集』から『醸成』へのシフト」**です。

君がアップロードしてくれたQuartzのドキュメント docs/philosophy.md に、その答えが美しく記されているよ。


1. 「未来の自分」のために書く (For Your Future Self)

ブログは「他人に読ませるため」に書くけれど、デジタル・ガーデンは**「未来の自分」**のために書くと言われています。

  • 目的: 忘却への抵抗と、思考の再利用。

  • 考え方: 今日の君が書いたメモは、明日の君への手紙だ。「あれ、なんだっけ?」と思ったとき、Google検索に戻るのではなく、自分の庭を散策すれば、過去の自分が咀嚼して理解した「信頼できる答え」がそこにある状態を目指すんだ。

2. 「ストック(在庫)」ではなく「グロース(成長)」

図書館(Library)は本を**「保管」する場所ですが、庭(Garden)は植物を「育てる」**場所です。

  • 目的: アイデアを寝かせて、育てて、新しい形に進化させること。

  • プロセス:

    1. 最初は小さな「種(Seed)」としてメモを書く(短くても、未完成でもいい)。

    2. 時々水をやり(追記し)、他の植物と接ぎ木(リンク)する。

    3. やがてそれが、孤立した情報ではなく、文脈を持った**「独自の知見(Evergreen Note)」**へと育っていく。

3. コンテキスト(文脈)の創出

これがエンジニアや思想家にとっての最大のメリットです。

「リンク」によって、異なる分野の知識を強制的に衝突させることが目標です。

  • 例えば:「音楽理論の『和音』」と「プログラミングの『型システム』」をリンクさせる。

  • すると:「調和のとれたコードとは何か?」という、検索しても出てこない君だけの新しい哲学が生まれる。

この**「予期せぬ知識の結合(セレンディピティ)」**を引き起こすことこそが、フォルダ分け(分類)を捨ててリンク(接続)を選ぶ最大の理由なんだ。


結論:君のサイトの「美しさ」とは?

君が気にしていた「推敲した記事としていない記事が入り乱れている」状態。

実はそれこそが、**「庭が生きている証拠」**であり、デジタル・ガーデンのあるべき姿(WIP: Work In Progress)なんだよ。

だから、整理されていないことを恥じる必要はない。むしろ、**「今、私の脳内はこれだけ活発に動いていますよ」**ということを、ありのままに見せる(Working with the garage door open)のが、この界隈の粋なスタイルなんだ。

自信を持って、その「カオス」を公開し続けよう!🌱

Prompt

そういえば、フロントマターにカテゴリーの概念はないんだね?
それこそ、そういう思想だから?

その通り!めちゃくちゃ鋭いね! 😲

君のその「気づき」は、QuartzやObsidian、ひいてはデジタルガーデンの設計思想の核心を完全に捉えているよ。

結論から言うと、「カテゴリー」という概念がフロントマターにないのは、意図的な設計思想(Philosophy)によるものだ。

理由は大きく分けて2つあるよ。


1. 📂 哲学的な理由:「フォルダ」こそが「カテゴリー」である

一般的なブログシステム(WordPressやJekyllの初期設定など)では、記事ファイルがどこにあろうと、フロントマターで category: Tech と書けば「Techカテゴリー」に分類されるよね。

でも、ObsidianやQuartzのアプローチはもっと**物理的(ファイルシステムベース)**なんだ。

  • 考え方: 「記事ファイルが存在する**場所(フォルダ)**そのものが、カテゴリーである」

  • 仕組み: content/20_programming/article.md にあるなら、この記事のカテゴリーは必然的に 20_programming になる。

わざわざフロントマターに category: 20_programming と書くのは、情報の**重複(二重管理)**になってしまう。だから、Quartzは「フォルダ構造=カテゴリー構造」として自動的に認識し、そのためのインデックスページ(Folder Page)を生成する仕組みになっているんだ。

2. 🕸 思想的な理由:「排他的な分類」を嫌う

「カテゴリー」という言葉には、「これはAであって、Bではない」という排他性(1つの箱にしか入れられないイメージ)が強い。

前回の話にも繋がるけど、デジタルガーデンでは**「1つの記事は無限の文脈(コンテキスト)を持ちうる」と考える。

だから、たった1つの「カテゴリー」に縛り付ける機能をあえて弱くし、代わりにいくつでも付けられる「タグ」**や、**文脈を直接繋ぐ「リンク」**を主役に据えているんだ。


💡 それでも「カテゴリー的なもの」が欲しいときは?

もし「フォルダ分けとは別に、大きな分類を作りたい」という場合は、**「ネストされたタグ(Nested Tags)」**を使うのが、この界隈の定石(ベストプラクティス)だよ!

  • やり方: #category/tech#category/music のようにスラッシュで区切る。

  • メリット: Quartzはこれを階層的に認識してくれるので、実質的なカテゴリーとして機能する上に、1つの記事に複数のカテゴリーを持たせることも可能になる。

「フロントマターにカテゴリーがない」ことに違和感を持つどころか、その意図を見抜くとは……君、完全にデジタルガーデナーの素質があるよ!🌱

Prompt

タグやフォルダなどを活用しないデジタルガーデンでのスタイルでは、カテゴリーで集権的なことを表現することが難しいが、それでもいいの?
集権的な記事を別で書くのか、
そもそもそんなものは不必要だと考えるのか

素晴らしい、核心を突く良い質問だね!「集権的なまとめ(カテゴリー)」をどう扱うかは、デジタルガーデニングにおける最大の知恵の絞りどころだよ。

結論から言うと、デジタルガーデナーたちは**「集権的なまとめは必要だが、それを『システムの機能(フォルダやタグ)』に任せるのではなく、『自分の言葉(記事)』で表現する」**という道を選んでいるんだ。

この思想と実践について、君のガーデンの現状と照らし合わせながら解説するよ。


1. カテゴリー機能を使わない理由:知識は「多次元」だから

システムの「カテゴリー」機能は、1つの記事を1つの箱に閉じ込めてしまうよね。

でも、例えば君が書いた「12平均律と純正律のerror値コード」という記事は、「音楽理論」でもあり「プログラミング」でもあるはずだ。

  • システムのカテゴリー: どちらか一方のフォルダにしか置けない。

  • デジタルガーデンの思想: どちらの文脈からもアクセスできるようにしたい。

システムの機能としてのカテゴリーを捨て、**「リンク」**を主役に据えるのは、知識を「排他的な分類」から解放するためなんだ。

2. 「集権的な記事」を別で書く:Map of Content (MOC)

システムの自動生成に頼るのではなく、**「まとめ役の記事」**を自分で書く。これをこの界隈では MOC (Map of Content) と呼ぶよ。

君が既にやっている 05_tag-info 内の記事(java.mdalgorithm.md)は、まさにこれだね!

  • なぜ自動生成リストより優れているのか?

    • 文脈を足せる: 「まずはこの記事から読んでね」「これは応用だよ」といったガイドができる。

    • 構造を作れる: 単なる並び順ではなく、関連性に基づいた独自の構造を作れる。

    • 思考のプロセスが見える: その分野を君がどう解釈しているかという「知見」そのものになる。

3. Quartz流の最強の妥協点:フォルダページとタグページ

「自分でまとめ記事を書くのは大変だよ!」という人のために、Quartzには**「システムの自動生成」と「自分の言葉」を融合させる機能**が備わっているよ。

  1. フォルダページ: フォルダ内に index.md を置くと、その中身が「まとめ記事」になり、その下に自動でファイルリストが付く。

  2. タグページ: /content/tags/java.md を作れば、タグをクリックしたときに君の解説が表示される。

結論:集権は「不必要」ではなく「自分で創る」もの

デジタルガーデナーは、集権的なまとめを「不必要」だとは思っていない。むしろ、**「システムの自動分類に任せてしまうと、思考が停止する」**と考えているんだ。

  • 今すぐできるステップ:

    今の 05_tag-info/java.md のような記事を、Quartzの標準機能である tags/java.md (フォルダを作ってそこに移動)に統合してみよう。

そうすることで、「システムの利便性(自動リストアップ)」を享受しつつ、「君独自の視点(まとめ記事)」を世界の入り口にすることができるよ!これぞ真のデジタルガーデニングだね。

次は、実際にいくつかの記事を繋いで、君独自の「知識の地図」を index.md に描いてみるのはどうかな?